What’s World Chase Tag?
懐かしくも、全く新しい。新世代鬼ごっこスポーツ。
子供の頃、誰もが一度は経験したであろう『鬼ごっこ』。
そんな遊びの定番に、今、世界中の若者が熱狂している事実をあなたはご存知であろうか?
数年前、イギリス人のクリスチャン&ダミアン兄弟は、自宅の庭に、ベンチやブロック、ゴミ箱など身近なものを障害物として置き、限られたスペースで行う鬼ごっこをして楽しんでいた。
これは当時の貴重な映像だ。
彼らは「これを本格的な一つのスポーツとして行なったら面白いのではないか?」と考え、競技として広める為に普及活動を行う。
こちらが創始者のクリスチャン&ダミアン兄弟(Christian & Damien devaux )
そして時が経ち、2017年-。ついにワールドチェイスタグとして、ロンドンで世界大会が行われた。
こちらがその時の映像だ。
そこにはかつて兄弟が庭で行なったように、限られたスペースに様々な形の障害物が無数に置かれ、その中で鬼が追いかけ、子が逃げ回る-。
しかしそのスピードや動きは、オーディエンスの目を釘付けにする。縦横無尽に走り、跳び、障害物を超える。
懐かしくも、全く新しい。新世代鬼ごっこスポーツ。
それがワールドチェイスタグだ。
チーム戦で行う『1vs1』の白熱鬼ごっこ。
チェイスタグの試合形式は4種類ある。(詳しくはこちら)
どれもチーム戦で行う為、我々が知っている鬼ごっことは全く違う団体戦で行う。
(厳密に見ると少しの違いはあるが、柔道の団体戦などをイメージして頂くとわかりやすいだろう。)
もちろん、移動テクニックは必要になってくるが、チェイスタグで勝つ為には、それだけではまだ足りない。
移動テクニックの他に、鬼と子の間で行われる一瞬の駆け引きや、勝つ為の作戦など、様々なロジックも必要になってくる。
例えば、この動画の49秒を見てよう。
灰色がチェイサー(鬼)で、青色がイヴェイダー(子)だ。よく見てみると、青色は前方の障害物を乗り越えるフリをして横から来る相手を騙している。
このように、様々な作戦、技、駆け引きが試合中常に繰り広げられており、選手それぞれ発想も動き方も違う。
『チーム戦でありながら、一人一人のスタイル(個性)を存分に活かすため、可能性は無限』
チェイスタグが世界中を熱狂させる魅力の一つだと言える。
まだまだ日本ではマイナースポーツだが、既に世界大会も開かれている。
ヨーロッパをはじめアメリカ、アジアと飛ぶ鳥を落とす勢いで人々を夢中にさせている新スポーツ・チェイスタグ。
日本上陸は、もう目前だ。